【 てんかんの検査と治療 】
      1)てんかんとはなにか
      定義:大脳神経細胞の過剰発射に由来する反復発作(てんかん発作)を主微とし、 種々の要因によってもたらせられる慢性脳疾患であって、それに関連した種々の臨床ならびに検査所見表出を伴う。
        → 脳の神経細胞が突発的に強い電気を出すために、突発性・反復性にけいれん発作を起こす病気です。
      2)原因
      てんかんは一つの原因によるものではなく、様々な原因によって引き起こされます

      @脳の細胞そのものに障害が加わったもの
       a)先天性
        代謝異常症     脳奇形     神経変性疾患
       b)後天性(後遺症)
        低酸素・虚血(仮死分娩・溺水など)
        外傷     出血・梗塞     腫瘍
        中枢神経感染症(脳炎・細菌性髄膜炎など)
      A脳の機能の問題に基づくもの
        a)原因不明
        b)遺伝性

      てんかんの国際分類では、 特発性 ・ 症候性 ・ 潜因性 に分けられています。

      3)てんかんの人口はどれ位いるのか
      人口1000人に6〜8人程度という報告があります。
        → つまり日本全体だと100万人くらいと推測できます。
      4)てんかんの診断
      @どんな発作だったのか
       何をしている時(遊んでいるとき、食事中、寝ているときetc)
       体のどこが(口元が、全身が、左側だけがetc)
       どんな風に(突っ張った、ピクピクしたetc)
       何分くらい、意識はあったか、憶えているか

      *発作の種類
       部分発作:単純   複雑
       全般発作:強直   間代   強直間代   欠神   脱力   ミオクロニー

      A発作がないときの状態に問題はないか
       発作の遅れを指摘されていないか
       目の動き・反射・筋力などは正常か
       外表の異常はないか

      Bこれまでに何か脳に影響を与える病気・怪我をしていないか(既往歴)
      C家族・親戚に同じ様な症状を持った人がいないか(家族歴)
      D血液検査
      E尿検査
      F髄液検査 (背中から針を刺して、脳の回りにある液=髄液を調べる)

      G脳波検査
       脳波:脳の神経細胞が発する微量な電気を感知して、増幅して記録するものです
       てんかんは大脳神経細胞の過剰発射に由来します → 脳波検査は必要不可欠
       a)頭の表皮に電極をつけるもの ← 殆どはこちらです
       b)頭蓋骨の中に電極をいれるもの← 手術前に行われることがあります

       脳波検査は繰り返し受ける必要があります
       間隔:初期・薬の変更時期は頻回に行われます
         落ち着いていても半年〜1年に1回は実施されます ← 年令や睡眠の状態で変化するため
                      (→血液検査やレントゲンとの違い)
      H脳波以外の生理検査
       音に対する脳の反応:聴性脳幹反応 ABR
       光に対する脳の反応:聴覚誘発電位 VEP
       高次な機能に対する(字を読むなど)脳の反応:事象関連電位 ERP

      I画像検査
       CT   (放射線を利用して脳の形態異常を検査)
       MRI  (磁力を利用して脳の形態異常を検査)
       SPECT(放射性物質を利用して脳の血流を検査)
       PET  (放射性物質を利用して脳の代謝機能を検査)

      J新しい検査
       a)脳磁図:神経細胞の活動を、電気ではなく磁気の変化として捉えます
       b)双極子追跡法:脳波の結果を複雑なコンピュータ解析を行って分析します
       c)機能MRI



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