3.作用機序および臨床効果
 カルバマゼピンは脳神経のナトリウムチャンネルに作用し臨床上の部分発作に、またバルブロ酸はナトリウムチャンネル、
カルシウムチャンネル、GABA伝達に作用し全般発作等にそれぞれ有効である。このように、既存薬の作用機序と奏効する病態と
の関連性が解明されている事から、新薬の基礎データを用いて臨床上有効な病態を推定する事も可能である。
さらに、上記のような基礎データを臨床導入の根拠としながらも、新薬は化学構造の違い等から臨床では予測以上の効果を示し、
既存薬に反応し難い症例に有効であったり、あるいは副作用の軽減に役立つ可能性を持っている。

第4表 抗てんかん薬の臨床効果と作用機序

薬 剤 名臨床効果作用機序
PS/GTCSGASMCSgNagCaGABA/NMDA
フェニトイン++--++--
力ルバマゼピン++--++--
エトスクシミド-++--++-
バルプロ酸++++++++++++
フエノバルビタール+-+++-++
ジアゼバム+++++?++
フエルバメート
(他剤無効例に眼定)
++++++
ガバぺンチン++++?
ラモトリジン++++++
トピアメート++++++
PS;部分発作、GTCS;強直−間代発作、GAS;欠神発作、MCS;ミオクロニー発作、
gNa、gCa;ナトリウムあるいは力ルシュウムチャンネル電流(脳神経活動の指標)、
GABA/NMDA;GABAは脳神経細胞間の抑制性伝達に、NMDAやAMPAは興奮性伝達にそれぞれ関与、
ラモトリジン等の抗てんかん薬は抑制性伝達を優位にする。

+、++;抑制作用、−;作用無し、?;不明
既存薬については山田他;日本神経精神薬理学雑誌、16、151(1996)、新薬(国内未承認品)については
Physicians' Desk Rference(1998)およびBazil&Pedley(1998)を引用


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